米辛口コラムニストが黒田博樹をメジャー史上最も成功した日本人投手と評価!? 「金額と同じだけの価値があった」
29日未明のタイガース戦で全30球団制覇と5年連続2桁勝利なるか
実際に、今季は開幕で先発ローテーションに入っていた5人のうち、イバン・ノバ、CC・サバシア、マイケル・ピネダ、田中将大が次々と負傷で離脱。ピネダは復帰を果たしたが、黒田は1人だけ開幕から離脱することなくローテーションを支え続けている。
ヤンキースはこの3年間で黒田に対して計4100万ドル(約42億6000万円)を支払ってきた。非常に大きな額と言えるが、シャーマン氏は「その金額と同じだけの価値があった」としている。黒田はヤンキースで55度のクオリティースタート(6回以上を自責3以内)を記録。これはドジャースと年平均2450万ドル(約25億4000万円)で6年契約を結んでいるザック・グリンキーと同じ数字だ。さらに、31度のハイクオリテイースタート(7回以上を自責2以内)はダルビッシュと同じ回数となっている。
シャーマン氏は最後に「彼はいつも平均以上のボールを操ってきた。メジャーリーガーとして、特にヤンキーとして、ヒロキ クロダは好調を保つという技能において偉大であり続けている」とまとめている。辛口のコラムニストにこれほどのことを言わせるパフォーマンスを、黒田は残しているということになる。
黒田の次回先発は、28日午後1時8分(日本時間29日午前2時8分)プレイボールのタイガース戦。メジャー全30球団からの勝利と5年連続2桁勝利。2つの「日本人初」がかかる注目の一戦だ。「メジャー史上最高の日本人投手」は、歴史を塗り替えることができるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count