プレーオフ進出を目指すマリナーズで珍事件 マイナーで調整中の選手が試合中に自チームのスカウトにアイスを投げつけ乱闘寸前に
マリナーズGM「受け入れ難く、恥ずかしい」
体重管理の問題を抱えるモンテロの激怒を呼んだ決定的な理由となったアイスクリームサンドの購入に関しては当初、「買っていない」と否定していたバッカラ氏だが、最後は「話すなと言われている」と言葉を濁している。
マリナーズのジャック・ズレンシックGMはこの2人がマイナー戦の最中に、しかも公衆の面前で起こした騒動について、「受け入れ難く、恥ずかしい」と断罪。モンテロについては「残りのシーズン、チームに関わることはない」と出場停止を明言。バッカラ氏も自宅謹慎を命じられ、球団内での会議を経て、正式に処分が下される模様だ。
ベネズエラ出身のモンテロは2006年にヤンキースと契約を結んだ際は、右の長距離砲として評価が高かった。2011年にメジャーに昇格したが、マイケル・ピネダ投手とトレードでマリナーズに移籍。新天地では2012年に2割6分、15本塁打、62打点と活躍したが、昨年は禁止薬物使用疑惑で50試合の出場停止処分を受けていた。
今季は体重オーバーの問題もあり、メジャーでは6試合に出場。打率2割3分5厘、1本塁打、2打点に留まっていた。9月1日にロースター枠が25から40に拡大されるために、メジャー復帰寸前だったモンテロだが、自らの愚行でチャンスを棒に振った格好だ。2001年以来のプレーオフ進出に向けて、死闘を続けているチームに水をさすようなアクシデントとなってしまった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count