中日・山本昌投手が今季初先発で初勝利 プロ野球最年長勝利投手記録を樹立

浜崎真二氏の48歳4か月を更新

 現役選手で最年長の中日・山本昌投手(49)がナゴヤドームで行われた5日の阪神戦に先発し、5回5安打無失点で今季初勝利をマークした。リリーフ陣がリードを守り、6-0で阪神を下した。浜崎真二氏(阪急)が1950年に記録した48歳4か月というこれまでの最年長勝利記録を塗り替えた。

 山本昌は5回を投げきった時点で浜崎氏の持っていた48歳10か月の最年長登板記録を更新。緊張の初回は先頭の上本博紀にセンター前ヒット、送りバントなどで2アウト2塁のピンチを招いたが、当たっている4番のゴメスをストレートとシンカーを織り交ぜて追い込み、134キロのストレートで見逃し三振に打ち取った。走者を出しながらも粘りをみせ、ピンチにも動じない老練なピッチングだった。

 5回裏にまわってきた打席で代打を送られ、90球で降板。リリーフ陣に勝利を託し、ベンチで戦況を見守った。

 中日打線も大ベテランを力強く援護。相手先発がエースの能見と強敵だったが、4回に荒木がヒットと盗塁、能見のワイルドピッチで3塁まで進んだ。さらに2四球で満塁とすると、藤井がセンターへ2点タイムリー。6回には小笠原のタイムリーで3点目、代打・谷繁の押し出し四球で4点目と山本昌を後押しした。

 7回にはさらに2点を追加。救援陣もリードを守りきり、山本昌に歴史的な1勝が付いた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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