気温35度超えの中で力投 自己最多タイの14勝目を挙げた岩隈久志にマリナーズ監督も「なかなかの投球だったと思う」
岩隈「全体的にはよく投げられたと思う」
マリナーズ岩隈久志投手(33)が5日(日本時間6日)のレンジャーズ戦に登板し、昨季に並ぶメジャー自己最多タイの14勝目(6敗)を挙げた。気温35度を超える暑さの中での登板で、5回1/3を投げて84球での降板となったが、7安打3失点(自責3)と試合を作った。マリナーズは7-5で勝利した。
球団公式HPでは、シーズン序盤はレンジャーズ打線を圧倒していた岩隈が、この日は7安打3失点するも、なんとか勝利を手に入れたとリポート。「全体的によかったと思う。腕も振れていたし、どの球もよく投げられた。少しストライクゾーンが狭めな気がしたが、全体的にはよく投げられたと思う」という通訳を介した岩隈自身のコメントを紹介している。
地元紙シアトル・タイムス電子版では、この日の岩隈はいつものような快投ではなく、岩隈にしては珍しく1四球を与えたことに振れている。前回同様、打線の援護に助けられた岩隈だが、とりわけこの日はモラレスの2本塁打に救われた。5-3と2点差まで追い上げられた直後に、この日2本目の2ランでリードを広げ、チームの勝利を確実なものとした。
同じく地元紙タコマ・ニュース・トリビューン電子版では、マクレンドン監督のコメントを紹介。「今日の岩隈はいい投球をしていたが、コーナーを突いた球をストライクとコールされないことが多かった。今年1番速い時速92~93マイル(約148~149キロ)も記録していたし、なかなかの投球だったと思う」と話している。
ワイルドカードを争うタイガースが敗れ、0・5ゲーム差をつけてワイルドカード2位に浮上したマリナーズ。これからはますます負けられない試合の連続になるが、投手陣は盤石で、この日の4本塁打に象徴されるように打線も調子が上がっている。岩隈の次回登板は10日アストロズ戦の予定。安定した投球内容で、自己最多となる15勝目をマークしたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count