田中将大が投球練習再開で手応え 「状態は数段上がっている」

9月復帰が困難な場合は10月以降の教育リーグで実戦復帰の可能性も

 だが、本当に大事なステップはこれから。次に打者相手に投げるかどうかは、チームドクターの診断を受けた後に決まる。

 本人と首脳陣の希望は今シーズン中にメジャーで投げることで一致しているが、田中は「そこで投げられることが一番いいが、無理はしないで、と思っている」と慎重な姿勢を貫く。

 シーズンも残り1カ月を切っており、現実的に残された時間は多くない。ジラルディ監督は「どこかの試合で投げさせる必要がある。来年の春まで先送りすることはできない」と明言。シーズンに間に合わなくても何らかの形で実戦登板の機会を与える方針だ。

 というのも、試合で投げた後の右肘の反応を見て、最終的に手術に踏み切るかどうかの結論を出す必要があるからだ。

 田中は「監督も公に言われているが、今年中に試合で投げられるところを確認して、というのは同じ気持ち。しっかりそのレベルまで上げて、オフシーズンに入ってまたトレーニングを積み重ねていくという形が一番いいと思っている」。シーズンに間に合わない場合は、10月以降に教育リーグでの実戦復帰を目指すことになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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