ヤンキースのプレーオフ進出の可能性は「1・9%」にまで低下!? 米野球専門データサイトが分析
ヤンキース監督が「あきらめない」も、米メディアは「少しのミスも許されない」
「私はあきらめない。ギブアップすることは私の信条とは異なる。みんな日々向上し、粘り続けなければいけない。明日(日本時間9日)が(レギュラーシーズン)最後のオフとなるが、そこからほとんど勝たなければいけない」
ESPNによると、ジョー・ジラルディ監督は試合後にこう語り、チームの奮起を促したという。
一般的に90勝とされているプレーオフ進出ラインに到達するには残り試合を17勝4敗と勝ちまくるしかない。ハードルを88勝ラインに下げたとしても15勝6敗で、ESPNも記事で「少しのミスも許されない状況」と指摘している。「これは容易な道ではない」とチェイス・ヘドリー三塁手も語っている。
ESPNはこの日で終了したロイヤルズとの3連戦で投手陣の防御率が0・67だったことを指摘。リリーフ陣もここ16戦で防御率1・34と奮闘しているという。しかし、ロイヤルズには1勝2敗と負け越し、ここ16試合でも9勝7敗と思うように貯金を積み上げることができなかった。
記事ではその大きな要因の1つに打撃陣の不振があると分析。デレク・ジーター遊撃手の引退セレモニーが行われたこの日の一戦でもロイヤルズの若きエース、ヨーダノ・ベンチュラ投手の前に6回3安打に抑えられ、その後もリリーフ陣に完璧に抑えられてしまった。
田中将大投手が右肘靭帯の部分断裂によるリハビリからが復帰したとしても、もはや挽回が困難な状況となっているヤンキース。2年連続のプレーオフ進出失敗が現実味を帯びる中、地元メディアはオーナーサイドがブライアン・キャッシュマンGMとの契約を延長する方針を伝えている。
ヤンキースの“終戦”が迫る状況が田中の今季中の復帰、また、今季限りで契約満了となるイチロー外野手や黒田博樹投手の去就問題にも影響を与えるのか。いずれにせよ、可能性がゼロではない限り、名門が奇跡のプレーオフ進出にどこまで食らいつけるかに注目したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count