逆転Vを目指す広島に彗星のごとく救世主が出現 “第7の助っ人”ヒースの凄さ

メジャー0勝投手が広島投手陣の中核へ

 逆転Vを目指す広島に、彗星のように、救世主が出現した。

 デュアンテ・ヒース投手、29歳。

 ホワイトソックス3Aのシャーロットから、7月24日に広島と契約を結んだばかりの右腕。来日したのは、その2日後の26日だった。

 そこから、わずか1か月ちょっとで、メジャー通算0勝の投手が、広島投手陣の中核を担えるだけの期待感を、ファンに抱かせている。

 来日当初はもちろん2軍で、今季の戦力というよりは、来季を見据えたものと思われていた。現に、1軍には、打者でエルドレッド、キラ、ロサリオのうち2人、投手でバリントンと、守護神のミコライオがいた。4人の外国人枠はいっぱいだった。

 だが、チャンスは巡ってきた。昨季11勝をあげたバリントンの調子がイマイチだったのが大きい。ここまで9勝しているが、6、7、8月の3か月で14試合に投げ、わずか3勝。早い回でのKOも度々あり、防御率は4・58まで下降していた。チームの台所事情も苦しく、先発投手の枚数が必要だったことも、背番号70の1軍昇格へ、後押しとなった。

 1軍初登板は、来日から1か月も経たない8月24日の阪神戦(マツダ)。6回2安打7奪三振1失点と好投する(白黒つかず)と、8月30日の中日戦(ナゴヤD)で、6回1/3を無失点に抑えて来日初勝利を挙げた。続く9月5日のDeNA戦(横浜)では、来日最長となる7回をわずか4安打、またしても、無失点に封じ、早くも2勝目を挙げた。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY