巨人が盤石ローテーションを確立へ 菅野智之が40日ぶりに復帰登板
切り札復帰で優勝へラストスパート
右手中指の腱の炎症で離脱していた巨人の若きエース・菅野智之投手(24)が今日9月10日の阪神戦で8月1日の広島戦以来の復帰登板を果たす。
菅野は7月16日のヤクルト戦で右手中指を負傷。その後も登板を続けていたが、炎症があり、8月4日に登録を抹消。計算されていた先発投手たちが、不振やケガで戦線を離脱する中、開幕から菅野がチームを支えてきた。これで菅野が戻れば、優勝へラストスパートをかけられるだろう。
前日の9日の阪神戦で7回2失点で9勝目を挙げた杉内俊哉。阪神、広島と上位を立て続けに無得点に封じた澤村拓一。交流戦から絶好調で5勝1敗の小山雄輝。現在4勝8敗と波に乗れていないが経験豊富な内海哲也。そのローテーションに菅野が復帰となれば、巨人は9月になってようやく盤石なローテを組むことができる。
開幕から奮闘してきた大竹寛が登録抹消となり、体の具合が心配されるが、若き左腕の今村信貴らもスタンバイ。クライマックスシリーズは先発が4人いれば足りるため、菅野復帰はポストシーズンへ大きなプラス材料だ。
原監督はあえて阪神、それも敵地・甲子園での先発にぶつけた。3位のタイガースとは5・5ゲームまで差を広げたが、相手に底力があることは知っている。早めに戦意喪失をさせたいところ。ローテーションの順番でいけば阪神2戦目は小山の可能性もあったが、菅野をあえて投入。2試合で防御率0・64と得意とする相手の息の根を止める。