巨人が盤石ローテーションを確立へ 菅野智之が40日ぶりに復帰登板
巨人の新エースの誕生へ
また翌週の15日からは2位・広島との直接対決3連戦(マツダスタジアム)も控える。阪神戦と同じ3投手がカープの試合にも登板予定。杉内、菅野、澤村の調子のいい3人で勝負に挑む。そこまで計算されての起用だろう。
菅野は現在9勝5敗。阪神戦に勝利すると、新人時代から2年続けての2桁勝利達成となる10勝目になる。
巨人では澤村が2011年、12年に記録。当時は1966、67年の堀内恒夫氏以来だった。時代をさかのぼれば、沢村栄治という偉大な投手に始まり、中尾輝三、藤田元司、堀内恒夫ら背番号18の継承者が達成。そのほかにも歴代のエースたちの名前が並んでいる。菅野の2年連続2桁はもう目前。これから巨人のエース道を歩んでいくことになる。
巨人を追う広島、阪神には手ごわい相手が戻ってきた。ただ菅野は相手どうこうは関係ないに違いない。自分のピッチングをして、チームの勝利に貢献することだけしか頭にない。
今年の巨人は例年とは異なり、投打においてMVP級の活躍をした選手がおらず、終盤の粘り強さや控え選手の活躍が目立つ。年間を通じて高いレベルで成績を残した選手がおらず、いわばMVPの本命不在の状況だ。だが、ここで菅野が復帰し、最後までローテを守って勝ち続ければ、序盤の踏ん張りを含めても、菅野に光が当たっても不思議ではない。2年目ながらチームを支えた右腕には今後もMVP級の活躍を期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count