岩隈久志が先発も9月初の連敗 マリナーズ監督は「今日はダメな夜だった」と落胆
13年ぶりプレーオフ進出を目指すマリナーズが痛い連敗
マリナーズ岩隈久志投手(33)が自己最多となる15勝目を目指して本拠地でのアストロズ戦に先発したが、5回を持たずに6安打4失点(自責4)で降板し、7敗目(14勝)を喫した。
チームは9月初の2連敗となり、ワイルドカード争いではタイガースを0・5ゲーム差で追う3位につけている。
球団公式HPでは「岩隈不調の夜にマリナーズ好機作れず」との見出しで、この日の敗戦の様子を伝えている。速球も変化球も制球が定まらず、2回1死一塁から3連打を浴びて3失点。アストロズ先発は3Aから昇格したばかりのトロピアノだったが、マリナーズ打線も好機を併殺でつぶすなど、投打ともに波に乗れない試合になってしまった。
地元紙シアトル・タイムス電子版では「今日はダメな夜だった。自分の指揮も悪かったし、選手のプレーも悪かった」というマクレンドン監督のコメントを紹介している。この日の岩隈の状態は平均以下で、マリナーズ全体として屈指のワースト試合をプレーしたと指摘。西地区2位のアスレチックス、ワイルドカード2位のタイガースが共に負けていただけに、マリナーズとしては勝利を収めたかったが、すべてがちぐはぐな試合になってしまった。
同じく地元紙タコマ・ニュース・トリビューン電子版では、 「ボールが高めに浮いてしまい、試合を作れなかった。普段は修正ができるのに、今日はリズムをつかむことができなかった」という通訳を介した岩隈のコメントを紹介。また、マクレンドン監督は「クマ(岩隈の愛称)の状態も悪かったし、打者の状態も悪かったし、守備も悪かった。すべてが悪い試合だった。こういう日もある。また金曜日に仕切り直しだ」と話し、翌11日の休日で悪い流れを断ち切る意欲を見せている。
12日からはアスレチックス3連戦、週明け15日からはエンゼルス4連戦と厳しいカードが続くマリナーズだが、何とかチーム状態を立て直して13年ぶりのプレーオフ進出を果たしたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count