松坂大輔が8月30日以来のマウンドで久々の無失点ピッチング
3イニングを投げ、1安打3四球1三振
戦線離脱していたメッツの松坂大輔投手が11日(日本時間12日)のナショナルズ戦で復活した。0-6でリードされた4回途中から登板。3回を投げて無失点で抑えるピッチングを披露した。
松坂は騒然とするシティ・フィールドのマウンドに上った。先発したバートロ・コロン投手がこの日2度目の死球により退場を命じられ、憤るテリー・コリンズ監督も同じく退席処分を受けた。すでに大量6失点を喫した状況で、スタンドはざわついていた。だが、松坂はチームの出血を食い止めた。
1死1塁の場面で4番ラローシュをレフトフライに仕留めたが、続くデズモンドを四球を与えると自滅しかかる。ワイルドピッチと四球で満塁のピンチに。しかし、7番ラモスをダブルプレーに仕留め、何とかピンチを切り抜けた。
その後、立ち直った松坂は3イニングを投げ、1安打3四球1三振。44球を投げ、ストライクは26球。8月30日のフィリーズ戦以来のマウンドで力強さを見せた。
松坂は7月26日に右肘の炎症で故障者リスト入り。レッドソックス時代にトミー・ジョン手術を受けているデリケートな箇所だけに、慎重なリハビリを進め、先月28日に約1か月ぶりにメジャー復帰を果たした。しかし、フィリーズ戦直後に遠征メンバー外に。コリンズ監督はその際、ニューヨークでチームドクターのチェックを受けることを明かしていた。
この日勝敗の付かなかった松坂は今季3勝3敗1セーブ3ホールドで防御率は4・05。登板試合では5戦連続で失点が続いていたが、7月7日のブレーブス戦以来の無失点投球となった。メッツは2-6で敗れた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count