レッドソックスが今オフの超大型補強を計画 低迷する昨季のワールドシリーズ覇者は逆襲へ向けて金に糸目をつけない!?
7月のトレード期限には有望な若手を大量に獲得
「ドジャースとのトレードで我々は(強化費の観点から)最高の柔軟性を手にすることができた。一線級のタレントを獲得する必要があることは分かっている。先週、我々の補強点について話し合った。7月末のトレードでは得点力不足を解消するために攻撃を仕掛けた。セスペデスはチームを前進させるための鍵となる選手だ。カスティーヨとの契約はいいこと。しかし、まだ第一線のタレントが何人か必要だ」
今季は7月末のトレード期限までに、生え抜きのエース左腕ジョン・レスター投手をアスレチックスに放出し、キューバの大砲ヨニエス・セスペデスを獲得。ほかにも、レッドソックスは先発ローテーションの大半と引き換えに有望な若手を加えるなど、来季以降のチーム強化に必要な戦力を補強した。さらに、キューバから亡命してきたルスネイ・カスティーヨ外野手をヤンキースなどとの争奪戦の末に獲得したばかりだが、レッドソックスの攻勢は止まらないようだ。
「資金が限られているとは言わない。我々は投入すべき大金を持っている。FA市場に参戦し、チームを強化する決断は固めている」
ワーナー会長は強気な姿勢を崩さない。
大型補強で上原の去就に影響は?
大量放出したことで再建が必要な投手陣だが、今オフの市場には獲得可能な実力者がそろう。フリーエージェント(FA)となるレスターに対しては、ベン・チェリントンGMはトレードで放出する前、オフに再び獲得に動く方針を伝えている。レスターも愛着の深い古巣復帰に前向きだ。
2013年のサイ・ヤング賞投手であるタイガースのマックス・シャーザー、ロイヤルズのエース右腕ジェームズ・シールズ投手もFAになる。さらに、今季限りで契約満了となる上原浩治投手に対しては、チェリントンGMがすでに契約延長に乗り出す方針を表明している。
レッドソックスがどんな大補強を展開するのか。そして、上原の去就にも影響を与える可能性はあるのか。名門球団が逆襲をかけるストーブリーグでの動きに注目したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count