日本ハム・大谷が今季2度目の完封で11勝目! 9奪三振、122球の熱投
尻上がりのピッチングでオリックス打線を封じた大谷
2位オリックスをホームに迎えた日本ハムは、先発・大谷が9回122球の熱投で完封勝利。首位・ソフトバンクを追い掛けるオリックスは痛恨の敗戦となった。
2位と3位の対決となった試合は、日本ハム・大谷、オリックス・東明の先発で始まった。1回表、オリックス先頭の平野恵がヒットで出塁するが、1死となってからヘルマンは三振。二盗を狙った平野もアウトでゲッツーとなり、チャンスを広げられない。
一方の日本ハムも、1回裏に四球2つで1死1、2塁とチャンスを広げてクリーンナップを迎えるが、4番中田がレフトフライ、5番ミランダがセンターフライに倒れて無得点に終わった。
その後、両先発投手の投げ合いが続き、試合は0-0のまま緊迫した展開が続いていく。
この日の大谷は直球の多くが150キロ台前半(最速158キロ)に止まり、制球にも苦しんで高めにボールが浮く場面が目に付いた。毎回のようにランナーを許したものの、3併殺とオリックスの拙攻にも助けられ、徐々にペースを上げていく。7回表には4番ペーニャから始まる打線を、3者連続三振に切って取った。
7回裏、均衡した試合が遂に動く。先頭の中田がレフト前ヒットで出塁すると、1死から近藤がライト前ヒットで続き、1、2塁のチャンスを作る。ここで、大引がライト前へタイムリーヒットを放ち、日本ハムが先制点を挙げた。
8回表、先制を許したオリックスは先頭の川端がライト前ヒットで出塁。続く駿太がヒッティングすると、詰まった当たりがレフト前へ落ちた。レフトの谷口が打球処理を誤り、スライディングキャッチに行くもボールをそらしてしまう。これでランナーは3塁へ。
無死1、3塁と願ってもないチャンスを得たオリックスは、伊藤が送りバント気味のスクイズを敢行するも、打球が強くファーストの中田が本塁へ送球して3塁ランナーの川端がタッチアウト。続く平野は強い打球を放つが、ショートの正面を突き6-4-3のダブルプレー。この試合最大のピンチを、大谷はしのぎきった。
大谷は9回表もマウンドへ。オリックスは左膝痛でスタメンを外れていた糸井を代打に送るが空振りの三振。続くヘルマンをライトフライ、ペーニャを空振り三振に打ち取り、5月13日の西武戦以来となる今季2度目の完封勝利。9回5安打9奪三振で、11勝目(4敗)を挙げた。
日本ハム対オリックス ダイジェスト【パ・リーグTV】
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count