横浜DeNAのCS進出に暗雲 再浮上のカギを握るのは?
コーチ陣から見るブランコの不振の要因
進藤打撃コーチは「練習ではすごい当たりを打っている。ただ今、ブランコは低めのボールを我慢できていない」と説明する。強打者に対する攻めは内角高めのボール球で内角や高めを意識させてから、外の高めのつり球やボール球の低めの変化球で打ち取る配球が主。その内角へのチェンジアップやフォークにくるくるとバットが回っていた。
あるコーチによれば、8月26から28日のナゴヤドームでの中日3連戦の後くらいから、ブランコに異変があったという。「相手の谷繁の攻めが、今の時期に効いている気がする」。3連戦、谷繁選手兼任監督がすべてマスクをかぶっている。1本ホームランを放っているがブランコは3戦で5三振だった。
「執拗に内角を攻められて、あれが今でも響いている」と内角を見せられた分、目線が変わり、打てない外と低めの球に手を出してしまっているのだという。それが9月の打率が1割台という下降の原因であり、チームの打撃がなかなか波に乗れない1つの要因でもあった。
ただ進藤コーチは「1本出てくれば変わってくると思う」と話す。13日の巨人戦は今月2度目のマルチヒット。それまで9月は10試合中9試合で三振があったが、久しぶりに三振のなかったゲームとなった。
ブランコが打てば、グリエル、筒香へのマークも分散される。ブランコを中心したクリーンアップに元気が戻れば、まだまだベイスターズの希望の光は消えないだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count