田中将大が“最終試験”で5回無失点 ヤンキース投手コーチ「明日痛みがなければ今週末にメジャーに戻れる」

ブルージェイズ戦でのメジャー復帰へ首脳陣は好感触

 ジャーナル・ニュースなど他の複数のメディアも「何度か痛打された」として「シャープではなかった」という表現を使っている。もっとも、田中自身は本当の公式戦ではなかったため、本気で投げることが難しかったと登板後に語っている。

 この登板はメジャー復帰に向けた最終調整と捉えられており、順調ならば田中は今週末(18~21日)のブルージェイズ戦で登板すると見られていた。中4日以上を明けた20、21日(日本時間21、22日)が濃厚。最終判断は一夜明けた16日(同17日)の状態を見て下される見込みだが、ジラルディ監督やロスチャイルド投手コーチはメジャー復帰に好感触をつかんだようだ。

 ESPNは、田中に待ち受ける今後のシナリオを予想。すでにヤンキースはプレーオフ進出が絶望的になっている状況だが、田中の将来を見定めるために、チームは田中を今季中にメジャーのマウンドで登板させたい方針だ。もしも、トミー・ジョン手術が必要という結論に達した場合、リハビリは2016年シーズン開幕後まで要することになる。

 記事では「田中とヤンキースは今季中のメジャーでの登板を目指し、アグレッシブな調整を進めているが、日程上は9月28日でレギュラーシーズンは終了してしまう」と指摘。田中自身が肘の完治に確信が持てない場合はレギュラーシーズン終了後もタンパでの教育リーグで投球を続けることになると、ブライアン・キャッシュマンGMが語っていることにも触れている。

 だが、手術を行わずに地道にリハビリを続けてきた田中はここまで着実に階段を上がってきた。この日の“最終試験”の内容も首脳陣は前向きに捉えている。果たしてブルージェイズ戦でのメジャー復帰はあるのか。結論は近日中に出される見通しだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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