青木宣親が4打数4安打1四球の大活躍 全5打席出塁で地区優勝を目指すロイヤルズのサヨナラ勝ちに大きく貢献

1985年以来、29年ぶり地区Vを目指すロイヤルズが大きな白星

 ロイヤルズの青木宣親外野手は本拠地でのホワイトソックス戦に「2番・右翼」で出場し、4打数4安打1四球1得点で4-3でのサヨナラ勝利に大きく貢献した。青木の1試合4安打は今季初。地区優勝に向けて負けられない戦いが続く中、全5打席で出塁する大活躍を見せた。

 青木は1点を追う初回に1死から四球で出塁。3点差に広げられた3回には2死1塁で三塁への内野安打を放ったが、いずれも後続が倒れて得点につながらない。

 6回には先頭で中前打。ここも本塁へ生還することはできず、6回終了時点まで3点のリードを許したまま。ロイヤルズに敗戦ムードが漂った。

 しかし、7回に1点を返すと、ムードが変わる。青木は8回にも先頭で打席に立つと、三塁への内野安打で出塁。サードの送球エラーもあり、二塁まで進んだ。その後、相手投手の暴投で三塁まで進むと、ゴードンのタイムリーで生還。1点差に詰め寄った。

 押せ押せのロイヤルズは、9回も1死からムスタカスが二塁打を放ち、同点のチャンスを作る。エスコバーが倒れ、2死となってから打席には青木。ここで代走のダイソンが三盗を決めると、相手投手のペトリッカにワイルドピッチも出て同点。土壇場で試合を振り出しに戻した。

 さらに、青木が2ボール1ストライクからレフトを破る二塁打。この日、4本目のヒットでサヨナラのチャンスを作り、代走にゴアを送られた。すると、ケインがショートへの内野安打を放ち、ゴアが一気に生還。敗戦直前からサヨナラ勝ちをもぎ取った。

 青木は全5打席で出塁する大車輪の活躍。打率を2割7分1厘とした。地区首位のタイガースも勝ったが、ゲーム差は1・5のまま。1985年以来、29年ぶりの地区優勝を目指すロイヤルズにとっては、大きな白星となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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