レッドソックスGMが上原浩治への絶大な信頼を示す 早ければ10月にも契約延長交渉へ

「彼は球団にとって数々の素晴らしいことを成し遂げてくれた」

 レッドソックスのベン・チャリントンGMがレギュラーシーズン終了後、上原浩治投手と契約延長交渉を行うことを明らかにした。MLB公式サイトが「スランプにも関わらず、レッドソックスはコウジ残留を要求」と報じている。

「彼に残留してもらいたい意思に変わりはない。彼は以前にも様々な時期を乗り越えた。野球人生で今月上旬のような(不調の)時期を乗り越えてきた。彼はこの球団にとって数々の素晴らしいことを成し遂げてくれた。彼の現状を乗り切ろうとする姿も私はポジティブに捉えている」

 チャリントンGMはそう話し、昨季のワールドシリーズ制覇に貢献した絶対守護神を称えている。

 上原は今季6勝5敗26セーブで防御率2・56。この数字も好成績に違いないが、8月16日のアストロズ戦からの6試合で守護神は乱れた。

 切り札のスプリットが甘く入ることが多く、相手打者に打ち込まれ、この間、4回2/3で10失点、防御率は19・29という惨憺たる数字で、8月16日前までの1・27という神懸かった防御率は一気に悪化していった。

 だが、上原は1週間の休養を経て9月12日のロイヤルズ戦からセットアッパーとして復帰。登板した2試合はいずれも無失点で抑えるなど復調している。

 チャリントンGMは「我々はまだ(契約延長について)話し合っていない。シーズン中にするのは適切とは思わないが、我々の興味は変わらない」と説明。昨季王者は今季ア・リーグ東地区最下位に低迷しており、プレーオフ進出の可能性はすでに消滅。早ければ10月にも来年40歳を迎える守護神との契約延長交渉に突入することになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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