打者転向からトリプルスリーを狙える存在へ 糸井嘉男にかかる“史上9人目”への期待
「トリプルスリーを狙って欲しい」
「今季の糸井は怪我で苦しんでいますが、チームリーダーとして休めないので、無理して出場している側面もあると思います。ここは難しいところですが、優勝争いを続けているのは得がたい経験ですし、上手くバランスを取りながらやって欲しいですね。
どちらにしても、糸井はいい年齢(今年33歳)になっていますから、怪我を悪化させるとそこからパフォーマンスは落ちていく一方なので、オフはしっかり休みながら、怪我をしない体を取り戻すことが必要になると思います」
優勝争いを続けるオリックスにとって、糸井が欠かせない存在なのは間違いない。飯田氏は続ける。
「トリプルスリー(3割30本30盗塁)を狙って欲しいです。過去8人しか経験したことのないトリプルスリーは、バッターとして最高峰の目標です。糸井はそこを目指すことのできる、限られた僅かな選手の1人ですし、貪欲に狙っていって欲しいですね。
選手としての評価は、トップレベルです。文句の付けようがありません。打つにしろ守るにしろ、本当に素晴らしいです。だからこそ、大記録を狙って欲しいですし、さらにスケールアップした糸井を見たいですね」
投手として入団し、プロ入り後に打者転向した選手がトリプルスリーを達成する。糸井ならば、そんな夢物語を実現できるかもしれない。
【了】
飯田哲也プロフィール
スポーツコメンテーター。1968年東京都出身。1987年に捕手としてヤクルトスワローズに入団、主に外野手としてヤクルトの1番バッターを長く務めた。2005年からは2年間楽天イーグルスに在籍。2006年に現役を引退すると、古巣ヤクルトで2013年まで守備・走塁コーチを務めた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count