ドラフト会議まであと1か月 注目の1位候補たちの今

大学球界トップレベルの剛腕、早大・有原

○大学……有原航平投手(早稲田大学)

 先発ローテーション投手が1人でもほしいチームは絶対に獲得したい投手である。最速は156キロ。カーブ、スライダー、ツーシーム、カットボールというバリエーションも豊富なピッチャー。大学JAPANには諸事情により選出はされなかったが、大学球界トップレベルの剛腕と言っていい。

 広島・広陵高校出身で甲子園出場経験もあり。今年の春のリーグ戦では5勝1敗。通算18勝11敗の成績を収めている早稲田大学のエースは一体、どのチームが引き当てるのか。大学最後のリーグ戦を視察に、スカウトたちは開幕戦の神宮球場へ足を運ぶも、有原は右肘を痛めているようで、登板しなかった。軽傷のため、近いうちに復帰登板は果たす予定。さらにこの秋に評価を上げることができるのか、注目である。3球団以上の重複の可能性も十分にあり、肘の具合を確認しながら、現在は登板に備えている。

 今年は大学球界に素材が豊富で有原以外にも大学生ドラフト1位候補は多い。明治大学の山崎福也(さちや)投手、法政大の左腕・石田健大投手。亜細亜大学の151キロ右腕・山崎康晃がいる。だが、秋季リーグ戦では東京六大学、東都大学リーグのドラ1候補投手たちは、結果を残せていない。これからの巻き返し、底力が評価の対象になりそうだ。

 内野手では早稲田の主将・中村奨吾選手は打力もあり、二塁、遊撃、外野までも守れる選手と高い評価を受けている。福岡の九産大には変則左腕の浜田智博も指名候補になってくるだろう。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY