岩隈久志が7回途中2失点の好投でメジャー自己最多の15勝目! プレーオフ進出に望みをつなぐ貴重な1勝
最後の登板で昨季の14勝を上回る
○アメリカンリーグ マリナーズ4-3エンゼルス(シアトル)
マリナーズの岩隈久志投手が26日(日本時間27日)、本拠地でのエンゼルス戦に先発し、6回1/3、2失点の好投で、メジャー自己最多となる15勝目(9敗)を挙げた。チームは連勝を飾り、プレーオフ進出に望みをつないだ。
自身3連敗と調子を落としていた岩隈だが、この日は立ち上がりから抜群の制球力で安定したピッチングを展開。初回は2死から3番プホルスにレフト前ヒットを許したものの、4番ケンドリックを内野ゴロに打ち取る。
するとマリナーズ打線が奮起。今季ここまで18勝で最多勝争いをしているエンゼルス先発のウィーバーに襲いかかり、先頭のモラレスが8号ソロをライトスタンドへ運ぶと、モリソンがヒットで続き、7番ソーンダースもライトへ8号2ランをたたき込む。序盤でマリナーズが3点のリードを奪った。
岩隈は2回、3回、5回と三者凡退に打ち取り、5回を終えて球数は55球、2安打無失点、無四球と完璧な内容で試合は中盤戦へ。
5回裏、今度は先頭のアクリーが内角に甘く入ったツーシームを叩くと、これがライトスタンドへ飛び込む14号ソロホームラン。岩隈は4点の援護をもらった。
迎えた6回表、1死からカルホーンにライトスタンドへ運ばれ1点を返されると、続くトラウトにも36号ホームランを左中間スタンドへ運ばれ、岩隈は連続被弾。一気に2点を返されてしまう。それでも岩隈はここから踏ん張り、続くプホルス、ケンドリックを連続三振に切って取る。
7回表、岩隈は1死後、フリースの打席で腰のあたりを気にする仕草を見せ、ここで降板となった。岩隈は6回1/3、80球を投げストライクは56球。4安打2失点4奪三振の内容で試合を作り、リリーフに託してマウンドを降りた。防御率は3.52となった。
マリナーズはリリーフが踏ん張り、試合は4-3で終了。プレーオフ進出に望みをつなぐ、貴重な勝利となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count