イチローが41歳で迎える来季も現役続行を宣言 「選手としては毎日プレーしたい」

レギュラーでの出場、メジャー通算3000安打にも意欲

 今季143試合に出場し、2割8分4厘、15盗塁という成績でシーズンを終えた。ただ、日本メディアの取材には「プラスに考えられることなんかいっぱいありますよ。マイナスが思い浮かばないくらいですね」と答えている。試合数はメジャー14年目で最低に終わっており、厳しい立場に置かれていたことは間違いない。それでも、ストイックな達人は控えの苦しみも、来年以降の糧にするつもりだ。

 デイリーニューズの記事では「ベルトランが故障しなければ、ここまで出場機会を手にすることはなかっただろう」と分析している。カージナルスからFA移籍で加入したベルトランは、打率2割3分3厘でホームラン15本。右肘骨棘障害に悩まされるなど、そのスランプがプレーオフ進出を逃す一因とも言われた。その穴をイチローが埋める形となった。

 日本が生んだ安打製造機は、メジャー通算3000本安打という金字塔に残り156本まで迫っている。来月には41歳の誕生日を迎えるが「間違いなく、そこにたどり着きたいですが、記録のためにプレーするわけではありませんし、僕が野球を続ける理由はそこではありません」と語ったという。

 さらには「来季先発での出場機会を求めるか?」という質問について、「自分自身、来年どこにいるのか分かりませんが、選手としては、もちろん(毎日)プレーしたい。そのポジションにいたいですね」と意気込んでいるという。

「あと何年現役でプレーできる自信はあるのか?」との問いに「難しい質問ですね。そんなこと考えていませんから。すごくコンディションがいいので、考えもしませんね」と語っているイチロー。41歳で迎える来季も、フィールド上で輝きを放つ自信と誇りを持っていることは間違いなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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