昨季とは異なる巨人の強さ 得点力低下も日本一の可能性は増?
昨季の打撃陣の主軸が低調な出来も首位を守った巨人
9月26日にセ・リーグ3連覇を達成した巨人。2位の広島に6ゲーム差をつけ(1日現在)、最後は余裕を持って優勝のテープを切った。序盤こそ広島に首位の座を明け渡していたものの、シーズン半ばに首位に立つと、その後は安定した戦いでその座を守りきった。
しかし一方で、選手個々の成績を見ると、それほど他を圧倒していた訳ではない。チーム防御率3.63こそリーグトップではあるが、2位中日の3.71と大きな差は無く、得点力に関してはチーム打率がDeNAと並んでリーグ最下位の.255、得点数も首位ヤクルトの656から大きく引き離された4位の576だ。
特に打撃陣の中軸、阿部慎之助と村田修一、ロペスの3人が昨年と比較すると大きく成績を落としており、このことが今季巨人の得点力低下を招いたことは間違いないだろう。
【昨年との成績比較】
阿部慎之助
2013年 135試合 打率.296 32本 91打点 0盗塁 OPS.991
2014年 127試合 打率.244 19本 57打点 1盗塁 OPS.760
村田修一
2013年 144試合 打率.316 25本 87打点 1盗塁 OPS.896
2014年 139試合 打率.251 20本 65打点 2盗塁 OPS.718
ロペス
2013年 121試合 打率.303 18本 55打点 1盗塁 OPS.836
2014年 130試合 打率.234 22本 55打点 1盗塁 OPS.731
※2014の数字はいずれも10月1日現在。
圧倒的な強さを見せられなかった巨人が、なぜ2位以下を引き離してリーグ制覇することができたのか。その理由を、スポーツコメンテーターの飯田哲也氏は“団結力、総合力”に求めている。