144試合目の劇的リーグV、秋山監督の目に涙 「幸せです。ただ一言ですね」
7度宙を舞った指揮官、歓喜の瞬間は「覚えてない」
ソフトバンクが2日、オリックスとの天王山で延長10回裏1死満塁から松田宣浩の劇的なサヨナラヒットで2-1で勝利し、2011年以来、3年ぶりのパ・リーグ優勝を決めた。1リーグ時代から含めて18度目Vとなった。
試合後、選手たちと抱き合う秋山幸二監督の目は潤んでいた。熱気と歓喜が入り交じる中で、指揮官は7度、宙を舞った。
試合後のインタビュー。
「幸せです。ただ一言ですね」
そう言葉を絞り出しながら、感極まった。
「勝てば優勝、そういう試合は僕も選手、監督をしてますけど1回も味わったことがない。どれくらい重いプレッシャーだったのか。それを選手たちが味わったんじゃないかと思う。そういう中での試合だった」
144試合目にまでもつれ込んだ厳しい優勝争いをそう振り返った。
胴上げの瞬間については「覚えてないです」。本拠地に詰めかけたファンをはじめ、選手、関係者らに深く感謝した指揮官はスタンドに向け「おめでとうございます!」と声を張り上げた。
自身、「10年に1度」と語る決戦を制し、パ・リーグの頂点にたどり着いた。だが、ここで終わりではない。これからも厳しい戦いが続く。
「今年キャンプから日本一を目指してがんばってきた。144試合、目いっぱい最後まで戦ってここまできた。これからまだまだひと山、ふた山あるけど、一つずつ、一歩ずつ前進して最後まで日本一を目指してがんばっていきたい」
歓喜に浸るのは一瞬。日本一を目指し、再び歩を進める。
秋山監督の優勝監督インタビュー【パ・リーグTV】
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count