横浜DeNA・三浦大輔が今季残した球団記録 工藤、山本昌を超えられるか

来季1勝で工藤、山本の連続シーズン勝利記録に並ぶ

 三浦がここまで投げ続けられるのは、生命線であるコントロールの良さがあるからだ。体とボールのキレが合わされば、8月7日のような完投がまだまだできる。ただそれらが毎回発揮されないのがもどかしく、はがゆい。一番、そう思っているのは三浦自身だろう。

 年齢を重ねても変わらないのが練習量。チーム投手陣の誰よりも早く来て、球場内を走っている。他球団の選手たちが「チーム1のベテランが一番早く来て練習している。この意識が全員に浸透したら、ベイスターズは怖いですね」と恐れているほどだ。

 アーリーワークに関しては自主性を尊重しているため、チームが強制することはない。選手それぞれに独自の調整方法があり、早く来て練習することが絶対でもない。

 ただ、三浦はこのルーティーンをずっと繰り返してここまできている。ドーム球場のような涼しいところだけではない。炎天下の横浜や広島でも走る。夏場に勝てたことや、23年も長くやれているひとつの理由でもある。

 来季は1勝すれば、入団2年目・93年の初勝利から23年連続勝利となり、1985~2007年の工藤公康、1988~2010年の山本昌に並ぶ、連続シーズン勝利の記録になる。大きなケガさえなければ、再来年の24年連続、“工藤、山本昌超え”も十分可能だ。ハマの番長はベイスターズファンの星。さらなる輝きを期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY