ポストシーズン史上最長6時間23分の激戦を制したジャイアンツ 指揮官「歴史に残るバトル」

「18回を戦い、言葉にならない疲労感がある」

 延長戦に入り、ナショナルズは7投手をつぎ込む小刻みの継投でゼロを並べる。一方のジャイアンツは延長12回から登板した先発もこなすペティットが6回を1安打無失点、7奪三振に抑えて踏みとどまった。

 失点が即サヨナラ負けにつながる緊迫した状況で好投を続けた右腕の功績は大きい。捕手のポージーは「18回を戦い、言葉にならない疲労感がある。ペティットは1球のミスが命とりになる中でよく投げた。ブルペンが本当に良い仕事をしてくれた」と救援陣をたたえた。

 これでジャイアンツはワールドシリーズを4連勝で制した2012年からポストシーズン通算10連勝。弾みがつく白星となった。しかも、本拠地に舞台を移す第3戦は今季18勝を挙げたエースのバムガーナーが先発。ポージーは「最後の最後まで気を抜けない。何が起こるか分からない」と気を引き締める。

 ボウチー監督は「われわれはタフなチーム。18回まで気を抜かずに戦った。選手たちは最後まで決して諦めなかった」と自信を深めた。ワイルドカードで2年ぶりに進んだプレーオフでは決して本命候補では無かったが、2試合連続で1点差の試合を制したチームに、再び勝者の雰囲気が漂い始めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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