ロイヤルズがア・リーグ優勝決定戦進出で今季3度目のシャンパンファイト 青木「最高、最高」
青木は全4打席出塁、3安打1打点と大暴れ
青木宣親外野手が所属するロイヤルズが5日(日本時間6日)、本拠地でエンゼルスとの地区シリーズ(5回戦制)第3戦を戦い、3連勝でア・リーグ優勝決定戦進出を決めた。青木は「2番・ライト」で先発し3打数3安打1打点と8-3勝利に貢献。1985年以来、29年ぶりとなるプレーオフで快進撃を続けるチームにとって今季3度目のシャンパンファイトとなり、青木も試合後のインタビューで「最高、最高」と喜びを爆発させた。
ロイヤルズは初回、先発のシールズが2番トラウトにソロ本塁打を浴び、先制を許す展開となったが、その裏の攻撃ですかさず反撃。1死から青木のレフト前ヒットをきっかけにチャンスを広げ、2死満塁で6番ゴードンが左中間を破る3点適時2塁打を放った。青木は同点のホームを踏んだ。
青木はこの日の勝因にこの初回の攻撃を挙げた。
「トラウトがホームランを打って向こうが点数を取ったわけで、向こうの主力が目を覚める前にこちらも点数を取らなければいけなかった。取られた次の回に点を取ったことが勝ちにつながった。いい攻撃ができた」
自身、3打数3安打1四球1打点。2得点もマークした。その活躍に「今日は全部出塁することができた」と手応えをつかんだ様子だ。
1985年にワールドシリーズを制したロイヤルズはそれ以後、プレーオフに進出できず、強豪の揃うア・リーグ中地区で長年、低迷してきた。しかしその間、将来性のある若手を着実に育て、ようやくその成果が実りつつある。
今季メジャー最高勝率を誇ったエンゼルスを3連勝で下したロイヤルズ。その強さについて、青木は「もともと才能ある選手が多かったのは分かっていたけど、ここにきて勢いみたいなものがあるし、それが自信になっていると思う」と分析した。
現地時間10日から始まるア・リーグ優勝決定シリーズではオリオールズと対戦する。29年ぶりとなるワールドシリーズ制覇へ。青木はあと2度シャンパンファイトを行い、頂点に立つことを誓っていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count