ロイヤルズ青木がまたも伝説の打者を彷彿とさせる活躍 PSでの「全打席出塁」は球団史上3人目

3安打1打点1四球で勝利に貢献

 ロイヤルズの青木宣親外野手が5日のエンゼルスとのア・リーグ地区シリーズ第3戦で3打数3安打1打点1四球と活躍し、3連勝での突破に大きく貢献した。複数の地元メディアが球団発表の記録として伝えたところによると、ポストシーズン(PS)での全打席出塁は、球団のレジェンドであるジョージ・ブレット氏らに次いで球団史上3人目の快挙となった。

 青木はこの日、「2番・ライト」で先発出場。1点を追う初回に1死から左前打で出塁し、ゴードンのタイムリー二塁打で生還した。3回には先頭で四球を選び、1死からホスマーの2ランで再びホームイン。早くも2得点目を記録した。

 勢いは止まらず、4回には二塁への内野安打。さらに、リードが5点になった6回には、1死1、2塁の好機でセンターへのタイムリーを放ち、1打点も記録。ここで代走のダイソンと交代し、お役ご免となった。

 青木は4打席全てで出塁。球団発表の記録によると、1試合で3打席以上に立って全て出塁したのは、PSではロイヤルズ史上3人目の快挙だという。ほかの2人は、世界一に輝いた1985年に達成している。

 1人目はブレットで、リーグ優勝決定戦の第3戦で4打数4安打をマーク。もう1人はフランク・ホワイトで、ワールドシリーズ第2戦で3打数3安打だった。

 青木は今季、9月15~17日のホワイトソックス戦で「3連戦で11安打」の球団新記録をマーク。このときはブレットら2選手の記録を抜いており、またもファンにロイヤルズ伝説の打者を思い起こさせる活躍を見せたことになる。

 この試合の前まで、PSに入ってから13打数1安打の打率7分7厘となっていた青木だが、これで16打数4安打の打率2割5分まで上昇。得意の固め打ちで、勢いに乗りそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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