青木宣親の同僚が粋な計らい 160万円自腹でファンとシャンパンファイト
ロイヤルズ主砲が長年支えてくれたファンに恩返し
10日(日本時間11日)からア・リーグ優勝決定シリーズ、オリオールズ戦に臨むロイヤルズのエリック・ホズマー一塁手が1985年のワールドシリーズ制覇以来、プレーオフから遠ざかっていたチームを支えてくれたファンに恩返しをしていたことが明らかになった。ESPNなど複数メディアが報じている。
ロイヤルズは5日のエンゼルスとのア・リーグ地区シリーズ第3戦で8-3で勝利。今季レギュラーシーズンでメジャー最高勝率を誇る優勝候補を3連勝でスイープした後、ホズマーはツイッターでファンにこう呼びかけたという。
「KC(カンザスシティ)、君たちはシーズンを通じて我々に大きな愛情を示してくれた。今夜はマクファデンで君たちに恩返しをさせてほしい。みんな、そこで会おう」
マクファデンとは本拠地カウフマン・スタジアムから車で10分の距離にある飲食店。ホズマーの招待に応じた熱狂的なファン500人以上が集結する中、真夜中の1時間、シャンパンファイトで大盛り上がり。記念写真の撮影、サインに応じるなどファンと特別な時間を共有した。
ホズマーのみならず、サルバドール・ペレス、また、ジャロッド・ダイソンとテレンス・ゴアという韋駄天コンビも来店し、ファンは飲み放題。ホズマーらは4人で1万5000ドル(約160万円)全額を支払ったという。ここに青木宣親が姿を現したかは明らかにされていない。
ホズマーはポストシーズンで打率5割、出塁率.632、長打率1.071と衝撃的な数字を叩き出している。自腹でファンと勝利の喜びを分かち合うというスラッガーの粋な計らい。ロイヤルズはオリオールズ戦に向け、勢いを増しそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count