米メディアが来季の田中将大に抱く希望と不安 「甘く危険なミステリー」
来季、「サイ・ヤング賞並のシーズン」を期待される田中
期待通り、田中はケガをするまでヤンキースにとっては極めて重要な選手だった。特集では、田中が登板した最初の14試合でヤンキースが12勝2敗だったのに対し、他の投手が登板した試合では24勝31敗だったことを紹介。前半戦で上位争いに残れたのは、田中の存在のおかげだとしている。
「それ(この数字)は、田中がトップフォームを取り戻せば何ができるのかということの重要さを示している」
記事ではこう指摘している。
ヤンキースが今オフにも大々的な補強をすることは間違いない。さらに、今季は薬物規定違反だったアレックス・ロドリゲス内野手が復帰し、今季は期待外れに終わったカルロス・ベルトラン、マーク・テシェイラ、CC・サバシアといった「年老いたスター」がいることについても言及されている。
ただ、誰が加入し、実績あるベテランがどんなプレーをしたとしても「田中と(同じように今季好投を続けた)マイケル・ピネダ、そしておそらく(オフに)獲得するフリーエージェントの先発投手が、改善された攻撃陣とともにプレーオフ進出に向けて球団をリードすることになるだろう」とされている。
記事が掲載されているインターネット上では、読者へのアンケートを実施。「2015年に田中はどうなりそうか?」と投げかけている。「サイ・ヤング賞並のシーズン」と「ケガでシーズンが終わる」の二択となっており、13日(日本時間14日)終了時点で約1700人が投票。前者が56%、後者が44%と、結果は拮抗している。実際には大きな期待と不安が入り交じっている、というのがファンの本音のようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count