ロイヤルズが無敗リーグV 世界一を見据える青木「シャンパンファイト、もう1回やりたい」
「打席の内容もよかったと思う」
15日(日本時間16日)のオリオールズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦でリーグVを決めたロイヤルズの青木宣親外野手が歓喜の色をにじませた。チームは4勝無敗で1985年以来、29年ぶりとなるリーグ優勝。本拠地でワールドシリーズ進出を決めた。ポストシーズン(PS)はワイルドカードゲームから怒濤の8連勝で、同一PSのメジャー記録も樹立。試合後のインタビューでは「よかった、よかった。まだ先はあるけど、とりあえずよかったです」と語った。
この日、「2番ライト」で先発した青木は無安打ながら決勝点に絡む活躍を見せた。初回。先頭のエスコバーが内野安打で出塁すると、続く青木は右太もも直撃のデッドボール。好調の3番・ケインがきっちりと送りバントを決め、1死2、3塁のチャンスとなった。続く4番のホズマーはファーストゴロ。一塁手が本塁に送球したが、滑り込んだ三塁走者のエスコバーと接触した捕手ジョセフのミットからボールがこぼれ落ちた。ボールが転々としている間に、二塁走者の青木も一気に生還。これが結果的に2-1勝利の決勝点となった。
青木は「あの2点でまさか勝てるとは思わなかった。ピッチャーがほんと点数を取られない。うれしいです」と相手打線を1点に抑えた投手陣に感謝。死球を受けた箇所については「大丈夫。代わってからアイシングしましたけど、問題ない」と語った。
この日は2打数無安打1死球。7回の守備からダイソンと代わってベンチに退いた。ポストシーズンはここまで8戦全試合に先発し、27打数7安打6得点2打点、打率2割5分9厘、出塁率3割4分4厘。青木は「打席の内容もよかったと思うし、今日もデッドボールで出塁できたし、実際に点数にも絡んだ」と自身の打撃を振り返った。
これで今季4度目のシャンパンファイトが実現。「今日のシャンパンファイトもそうだけど、もう1回やりたい、シャンパンファイトを」。目指すは1985年以来、29年ぶりの世界一だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count