ジャイアンツファン、日系4世イシカワのサヨナラHRボールを本人にプレゼント 代わりにワールドシリーズのチケットを贈られる
「彼にこのボールを持っていてほしかった」
ジャイアンツの2年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた日系4世のトラビス・イシカワ外野手のホームランボールをゲットしたファンが球団に届け出た代わりに、ワールドシリーズのチケットを手にする幸運に恵まれた。地元紙マーキュリー・ニュースが報じている。
16日(日本時間17日)に行われたカージナルスとのナ・リーグ優勝決戦シリーズ第5戦9回、イシカワの放った打球はライトスタンドに飛び込んだ。劇的なサヨナラ3ランにジャイアンツの本拠地AT&Tスタジアムは興奮のるつぼと化した。
プレーオフ史上に残る劇的な幕切れの“主役”となったホームランボールはオークションに出せば高値間違いなしの“お宝”だ。リーグ優勝を決めるホームランはメジャー史上4本目だったという。外野席でこのボールをキャッチしたファンのフランク・バークさんは球団スタッフからイシカワ本人がこの記念ボールを欲しがっていると伝えられ、渡すことを決めたようだ。
「イシカワがこのボールを打った。私はたまたまキャッチできただけ。トラビスと彼のこれまでのキャリアを知っている。ここまでよくたどり着いたよね。だから、私は彼にこのボールを持っていてほしかったんだ」
こう語ったバークさんは外野席の最前列でボールをキャッチした後、祝福するファンが殺到する中、約20分間記念撮影を行ったという。