ワールドシリーズのポジション別対決はロイヤルズがジャイアンツに勝利 青木宣親はメジャーを代表する相手右翼手を上回れるか
青木とペンスはともに「風変わりな選手」
ここからは外野。レフト部門はWS進出を決める劇的なホームランを放ったジャイアンツのトラビス・イシカワに、アレックス・ゴードンが勝利。打撃、守備の両面でチームを引っ張る存在だ。センター部門も、驚異的な守備と、打率5割3分3厘の大当たりでリーグ優勝決定シリーズMVPに輝いたロイヤルズのロレンゾ・ケインに軍配。勢いに乗っており、グレガー・ブランコに勝機がないのも仕方がないところだろう。
そして、ライト部門には青木が登場する。相手はジャイアンツを牽引するハンター・ペンスだ。記事では「エンターテイメント性においては、2人以上の選手はそうそういない。ハンター・ペンスとノリ アオキは、常に全力で役割を果たす、風変わりな選手だ」と、2人のユニークなプレーぶりを紹介している。
最初に、青木が2番打者としてロイヤルズ打線に刺激を与える存在で、レギュラーシーズン後半戦は出塁率3割7分7厘、PSで3割4分4厘を記録していることに言及。一方で、今季20本塁打のペンスは、9月2日以降は1本塁打と当たりが止まっているという。それでも、ペンスについては「彼は過去8年間のキャリアの間、メジャーで最も堅実で信頼できる外野手の1人でいた」とも評価。実績の差でペンスに軍配を上げている。
ただ、現時点での評価には差がないとの見方で、青木はメジャー屈指の外野手と肩を並べるほどの活躍を見せているとも言えそうだ。
DH部門ではロイヤルズのビリー・バトラーが勝利。DH制のないナ・リーグで戦っているジャイアンツは、敵地での第1、2戦で負傷明けのマイケル・モースがDHに座る可能性が高いが、本職のバトラーが有利との見方だ。
外野とDHでは3勝1敗でロイヤルズの勝利となっている。