29年ぶりWS制覇に挑むロイヤルズの切り札 青木の同僚は「ウサイン・ボルトにも勝てる」!?
「ベースランニングならボルトにもかなりの差で勝てる」
メジャーには、とんでもない強肩をもつ捕手がゴロゴロいる。だが、ゴアにとっては、マイナーよりも盗塁しやすい環境だという。
「今の方がずっと簡単。なぜなら、ピッチャーの映像があるから。マイナーでは、本当に映像がないんだ。今は、(一塁コーチの)ラスティー(・クンツ)がすべてのピッチャーの映像を持っていて、僕はそれを隅々まで見ている。僕の仕事をとても簡単にしてくれるから」
ゴアは40ヤード(約36・576メートル)を4秒2~4秒3で走ることができ、60ヤード(約54・864メートル)で6秒4より遅くなったことはないという。どうやら、世界王者にも勝つ自信を持っているようだ。
「ベースランニングなら、ウサイン・ボルトにもかなりの差で勝てるだろうね。彼は人生で1度もベースランニングをしたことがない。もし100メートルを走ったら、彼は私を圧倒するだろう。なぜなら、彼はそれ(100メートル走)を長い間、やってきたから。でも、彼の”持ち場”から外れたら、僕が彼に勝てると確信しているよ」
日本時代からスピードも武器としてきた青木の代走として出場するのだから、その能力はやはりとんでもない。29年ぶりのWS制覇を目指すロイヤルズの切り札、ゴア。この男が出てきたら、目が離せない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count