WSの熱戦の裏でチーム改革に動き出すメジャー各球団 ナ・リーグ西地区に大変革の予感

5チーム中4チームでGMが変更となるナ・リーグ西地区

 カンザスシティーとサンフランシスコを舞台に、ワールドシリーズ(WS)の熱戦が繰り広げられるメジャー。29年ぶりにプレーオフ進出を決めたかと思ったら、まさかの8連勝でア・リーグ覇者にまで上り詰めたロイヤルズと、最近5年間でなんと3度目のナ・リーグ優勝を果たしたジャイアンツの対決は、非常に興味深い顔合わせとなった。

 ロイヤルズのシンデレラストーリーが最高の結末を迎えるのか、ジャイアンツが2010年代の王国建設を盤石なものとするのか。勝利の女神がどちらに微笑んでもイイ話が生まれることは間違いない。

 勝ち残った2チームが頂上決戦に残る全ての力をかける一方で、ワールドシリーズにコマを進められなかった残り28チームは、来季を見据えて着々と組織改革や戦力補強を進めている。その中でも、来季大きな変革が予想されるのが、ナ・リーグ西地区だ。

 まだシーズンが続くジャイアンツを除く4チームが揃ってGMを変更。ダイヤモンドバックスは新監督にアスレチックスでベンチコーチを務めたチップ・ヘイル氏を招聘したが、その他のチームの指揮官は来季も続投の予定になっている。つまり、現場レベルでの方針を変えるのではなく、組織そのものを根幹から大改革しようというわけだ。

 もちろん、組織改革をしようというのだから、来季に即結果が表れるというものではない。ナ・リーグ西地区5チーム中4チームが新たな方向に動き始めようというのだから、新たなダイナミックスが生まれることは避けられないだろう。

 ここで4人の新GMについて簡単にご紹介しておこう。まずはロッキーズから。

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