あるかイチローの再現 青木が敵地で見据えるランニング本塁打
07年オールスターでイチローがランニング本塁打を放ったAT&Tパーク
ジャイアンツとのワールドシリーズ(WS)2戦でいまだヒットのないロイヤルズの青木宣親外野手が24日(日本時間25日)に行われる敵地での第3戦に向けて「技術的な修正」を課題に挙げた。
レギュラーシーズン終盤に調子を上げた青木は9月に打率.379、出塁率.432をマークしてポストシーズン(PS)へと突入。29年ぶりプレーオフで怒涛の8連勝と波に乗るチームを攻守において後押しした。しかしワールドシリーズに入ると調子に陰りが見え、現在7打数無安打。いい当たりを見せても、ヒットにつながらない場面もあった。WSに入り結果が出ていない青木に、地元メディアの間では第3戦でスタメン落ちする可能性を指摘する声も出始めている。
青木は不振に襲われている打撃について「ある程度、修正するところは分かっているし、その辺を明日も練習の時から修正していければ」と説明。第2戦終了後に「(バッティングは)もう少し」と話していた点について「技術的なところ。そこだけ。結局そこだから。つかめそうでつかめないっていうのは結局、そういう技術的なところ。そこだけを追求していきたい。それはシーズン中と同じだし、1日でも早くいい状態にしたい」と前向きに話した。
大舞台で思い描く“野望”もある。ランニング本塁打だ。第3戦以降の会場となる敵地AT&Tパークは右翼が狭く、フェンスが高い左右非対称の形状。風の影響も受けやすい。同会場で行われた07年オールスターでは当時マリナーズのイチローが右翼フェンス直撃の打球から球宴史上初となるランニング本塁打をマークしている。