あるかイチローの再現 青木が敵地で見据えるランニング本塁打
「フォアボールでも、ヒットでも、バントでも、進塁打でも」
「ナイターだとあまり飛ばないから、(本塁打は)ちょっと難しいのかもしれないけど、ここはランニングホームランもある。イチローさんもやったしね。むしろそっちの方が可能性があるかもしれない」と青木。自身、ブルワーズ時代の12年4月のロッキーズ戦で記録したメジャー第1号はランニング本塁打だった。「大きな当たりだったら全力で走っておいたほうがいい。僕くらいの足があれば、もしかしたらホームランになったりする可能性もあるから」と話した。
サンフランシスコに移動後は家族と共に散歩に出向くなどリフレッシュ。24日から始まる決戦に備えた。現在、1勝1敗のタイ。敵地での3連戦の結果次第で、ロイヤルズの29年ぶりの世界一が実現するか否かも見えてくる。
「このまま無安打なのもちょっと格好悪いからね。そろそろ出さないと。とにかく、チームに貢献したい。何でもいいから。フォアボールでも、ヒットでも、バントでも、進塁打でも、とにかくチームに貢献してることがあればいい。そしてチームが勝つこと、それが一番」
そう力を込めた青木。短期決戦の大舞台で不完全燃焼に終わるわけにはいかない。まずは1本。きっかけさえつかめれば、青木のバットが再び火を噴く可能性はある。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count