2年ぶり8度目世界一を目指すジャイアンツが意地の白星 打線爆発で2勝2敗のタイに戻す

ロイヤルズ青木は代打で出場も結果を出せず

 25日(日本時間26日)に行われたワールドシリーズ(WS)第4戦で、ジャイアンツがロイヤルズを11-4で下し、2勝2敗のタイに戻した。本拠地AT&Tパークの大声援に後押しされたジャイアンツは、負ければ相手に王手を許す状況で意地を見せた。2戦連続で先発を外れたロイヤルズの青木宣親外野手は6回に代打で登場も無安打に終わった。

 ジャイアンツはボーグルソン、ロイヤルズはバルガスが先発。

 初回、ジャイアンツはバルガスの立ち上がりを攻める。1番ブランコが四球で出塁すると、暴投と盗塁で3塁へ。2番パニックは内野フライに倒れるも、3番ポージーが四球を選び、4番ペンスのサードゴロの間にブランコがホームイン。ノーヒットで先制点を奪った。

 ロイヤルズ打線もすかさず反撃。3回、2死1塁からゴードンが2盗を成功させると、3番ケイン、4番ホズマーの連続内野安打で同点。さらに5番ムスターカスの四球で満塁とすると、続くインファンテの2点タイムリー2塁打で逆転に成功。7番ペレスもセンター前にポトリと落ちるタイムリーヒットを放ち、この回一挙4得点。ボーグルソンはここで降板となった。

 しかし、ジャイアンツも粘り強く食らいつく。その裏の攻撃でポージーのタイムリーヒットで1点を返すと、5回、先頭のパニックが2塁打を放つ。ここでバルガスは降板。ジャイアンツ打線はロイヤルズ2番手のフレーザーを攻め、1死3塁からペンスのセンター前ヒットで1点差に迫った。

 さらにヒットと四球で1死満塁。ここで7番ペレスが放った打球はセンター前に落ちるかに見えたが、中堅のダイソンが全力疾走で飛び込み、好捕。だが、ジャイアンツはこれが犠牲フライとなり、4-4の同点に追いついた。

 6回、ロイヤルズは先頭の8番ダイソンがライト前ヒットを放つと、2戦連続で先発を外れていた青木を代打に送る。前日の第3戦で出番なしに終わっていた青木は結果を残したい場面だったが、引っ張った打球はファースト正面へ。痛恨の併殺に倒れた。

 その裏の攻撃でジャイアンツはロイヤルズ4番手のフィネガンを攻める。代打・アリアス、ブランコが連打。送りバントと敬遠で1死満塁とすると、ペンスがショートゴロに倒れるも、5番サンドバルがセンターへ2点タイムリーを放ち、勝ち越しに成功。続くベルトにもタイムリーが飛び出し、3点のリードを奪った。

 さらに7回にも4点を追加したジャイアンツはリリーフ陣がきっちりとリードを守って勝利。2年ぶり8度目の世界一を目指す強豪が3点のビハインドをひっくり返す意地の白星で、2勝2敗のタイに戻した。第5戦は26日(日本時間27日)に同じくAT&Tパークで行われる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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