2度の日本一で勇退 秋山監督は現役時代も“最強”の男
「秋山監督のような選手は今後現れないんじゃないかとすら思う」
「もう、秋山監督のような選手は今後現れないんじゃないかとすら思います。あれだけ打って走って守れる、三拍子揃った選手は。ホームランは打てるし、足は速いし、守備も肩も。今で言うと、糸井のさらに上のような選手でしたからね。タイトルもたくさん獲っていますし。
自分も同じセンターとして、当時の日本シリーズに出ていました。ただ、僕はまだセンターとして駆け出しのころでしたから、比べる次元じゃありませんでしたね。比べものにならないと思いました。後になって、守備は同じレベルまで行けたかなという実感はありましたが、バッティングはもう(笑)」
現役時代、そんなスペシャルな選手だった秋山監督は、2009年からソフトバンク・ホークスの監督に就任。リーグ優勝3回、日本一2回と、監督としても着実な実績を残した。そして6年間の監督業を勤め上げ、今季限りで一度ユニフォームを脱ぐ。
「今回の日本シリーズでは、秋山監督は本当に静かでしたね。リーグ優勝が決まった時や、CSファイナルの時も感情を露わにしていましたが、シリーズでは本当に冷静な姿が印象に残っています。シーズンが厳しい戦いだったので、逆に強い緊張感を持たずに挑めたのか。最後だから、色んな感覚があったとは思います。
本当に素晴らしいチームを作ったと思いますし、おめでとうございますと伝えたいですね」
飯田氏はそう話し、その偉業を称えていた。
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飯田哲也プロフィール
スポーツコメンテーター。1968年東京都出身。1987年に捕手としてヤクルトスワローズに入団、主に外野手としてヤクルトの1番バッターを長く務めた。2005年からは2年間楽天イーグルスに在籍。2006年に現役を引退すると、古巣ヤクルトで2013年まで守備・走塁コーチを務めた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count