昨日の友は今日の敵? ソフトバンク・工藤新監督を取り巻く不思議な縁
工藤新監督誕生で“西武OB監督”が4球団となったパ・リーグ
今季日本一を達成したソフトバンクが工藤公康新監督の就任を発表した。
1981年のドラフト6位で西武に入団し、95年からはFA移籍したダイエー・ホークスでプレー。99年には2度目のFA移籍で巨人に移籍した。07年からは門倉健のFA人的補償で横浜ベイスターズへ。最後は西武に復帰し、現役生活を終えた。その後はテレビ朝日で解説者などを務め、メジャーリーグ、夏の甲子園、プロ野球とネット裏で野球を学んできた。
パ・リーグで新たに監督になったのは楽天の大久保博元監督、代行から昇格した西武の田辺徳雄監督に続き3人目。昨年からロッテを指揮している伊東勤監督を入れると、この4氏は同時期に西武のユニホームを着て戦っていた、いわば仲間である。
さらに言えば、オリックスの森脇浩司監督は1987年から96年までダイエーホークスで内野手としてプレーをしていた。こちらも工藤監督にとっては元同僚。昨日の友は今日の敵といったところだ。
日本ハムの栗山英樹監督とは同じユニホームを着ることはなかったが、同氏は日本ハムを指揮する前はテレビ朝日の報道ステーションのスポーツコーナーの解説、甲子園取材などに携わっていた。工藤氏はその栗山監督の後を継いだ形だった。
栗山監督の場合は他の4監督とは違い、元同僚というくくりではないが、今季からプロ指導者として新たな挑戦に挑む工藤新監督にとって、来年のパ・リーグの監督たちは何かと縁のある面々となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count