“主観頼み”の守備評価の数値化は可能か? データで見る優れた内野手の守備範囲
内野手の守備範囲をゴロの処理から計る
グラウンドを網目状に区分けし、そこに飛んできた打球がアウトになった平均的な割合を基準に選手の守備力を算定する方法で、今度は内野手で優れた守備を見せていた選手を見てみる。
計算の流れは「Full-Count(フルカウント)」の10月28日付の記事『“主観頼み”の守備評価の数値化は可能か? データで見る優れた外野手の守備範囲』にて確認していただきたい。
なお、内野手の評価はゴロのみを対象に行っている。内野に飛んだフライはほぼ確実にアウトになること、ライナーの処理については、過去の事例から選手の守備能力よりも運や巡り合わせなどの影響が強く表れることが明らかになっているため除外されている。
ショートは安達了一(オリックス)と坂本勇人(巨人)がゴロを高い確率でアウトにしていた。両選手とも三塁方向に強さを見せる一方で、センター前に抜けそうな当たりにも一定の処理力を記録している。なお、今宮健太(ソフトバンク)も甲乙つけがたい守備範囲を示している。