青木宣親の恩師が皮膚がん手術を受けていたことが明らかに ロイヤルズ指揮官は病魔を抱えながら29年ぶりのWSに進出
ア・リーグ最優秀監督の有力候補となっているヨスト監督
青木宣親外野手が所属するロイヤルズを1985年以来のワールドシリーズに導いたネド・ヨスト監督が、皮膚がんの摘出手術を受けていたことが明らかになった。MLB公式サイトが報じている。
記事によると、ヨスト監督は先月29日のワールドシリーズ(WS)第7戦でジャイアンツに敗れた後、自宅のあるジョージア州に休暇で戻ることを遅らせて、鼻に発生した皮膚がん摘出手術を31日に受けたという。
今回指揮官が患った皮膚がんは基底細胞癌という悪性腫瘍。監督自身は手術について「何にも心配することはない」と語っている。
さらに「鼻に夏の間中、瘡蓋(かさぶた)ができた。それが基底細胞癌だった。医者はオールスター休暇の時に摘出を勧めてきたが、それにはノーと言った。だから、今日摘出することになった」と指揮官は説明。後半戦は病魔と闘いながら、快進撃を続けたチームを率いていたことになる。
皮膚がん発生の原因の一つには紫外線の浴び過ぎもあるという。「今度のスプリングキャンプからは日焼け止めをたっぷり塗ることにするよ」。手術を終えたヨスト監督は明るさを失っておらず、冗談交じりに語っている。
ロイヤルズは各選手の個性を存分に生かした野球で、今季のメジャーを席巻。ヨスト監督の采配には賛否両論があったものの、低迷を続けてきたかつての“お荷物球団”をワールドシリーズに導いた功績は大きく、ア・リーグ最優秀監督賞の有力候補と見られている。
若い選手の多いロイヤルズにはのびしろがあり、来季も世界一への期待がかかるだけに、指揮官の手術が無事に終わったことは明るいニュースと言えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count