ジーターの後継者は苦労する? ヤンキース元主将が予言
募金ディナーのスペシャルゲストはジーター
今回、マッティングリー氏が出席したイベントは「第20回ルー・ゲーリック・スポーツ賞 募金ディナー」で、氷水をかぶるアイス・バケット・チャレンジで話題となったALS協会の主催によるもの。別名ルー・ゲーリック病とも呼ばれるALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病のための募金ディナーだ。
ルー・ゲーリックはヤンキースで第5代キャプテンを務め、2130試合連続出場などの数々の記録を残した殿堂入りプレーヤーで、晩年はALSに悩まされ、37歳の若さで亡くなった。
ディナーにはスペシャルゲストとしてジーターも姿を見せ、メディアインタビューは行わなかったものの、1か月ほど前の引退時と変わらない様子で笑顔を見せていたと伝えられている。
現在、ジーターの後を継ぐ遊撃手については、チームからFAとなったスティーブン・ドリューの他、複数名が候補として挙がっているが、最終的にどの選手が務めることになるかは不透明な状況。その中でジーターの後継者となるであろう選手に向けて、マッティングリー氏は以下のようなアドバイスを送っている。
「(ファンの期待に)応えようとすべきだとは思わない。いつも通りやればいい。ファンもそれを歓迎するだろう。もし試合で真っ当にプレーして、気概のあるヤツなら、ファンは認めるだろう。彼の後を継ごうとはしないことだ」
スーパースターの後を担うのはどれほど優れた選手であっても大きな重圧がかかるもの。元主将の言葉は温かい響きを帯びていた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count