田中将大の来季に入り交じる期待と不安 ヤンキース監督「田中のケガは春季キャンプにおける最大の恐怖」
万全ならばサイ・ヤング賞の可能性も
もっとも、首脳陣は再発の恐怖を捨て切れていない。ジョー・ジラルディ監督は「田中のケガは、いまだにスプリングキャンプにおける最大の恐怖だ」と言及。ラリー・ロスチャイルド投手コーチも「5年経過までは靭帯の裂け目がどのような影響を及ぼすかは予想できない」と話しているという。
田中と7年総額1億5500万ドル(約178億円)という大型契約を結んだヤンキースにとって、田中が長期間、コンスタントに活躍できるかどうかは重要なポイントとなるが、ロスチャイルド投手コーチは「しばらくの間、彼が(手術せずに)切り抜けられる可能性はある」とも語っているという。
約2か月半の離脱が響き、田中は新人王の最終候補3人に入らなかったが、前半戦の鮮烈な活躍でその実力は証明済みだ。右肘が万全の状態ならば、来季はサイ・ヤング賞獲得の可能性もあるだけに、ファンの間には期待と不安が入り交じっているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count