侍ジャパンの注目 セカンドのポジション争いを制するのは山田か菊池か

小久保監督にとっても嬉しい悩み

「小久保監督がどんな野球をやりたいのかにもよりますね。守り勝つ戦いを中心に考えるなら菊池を使うでしょうし、一気に攻め勝っていくような戦いを志向するなら、山田がファーストチョイスになると思います。これはあくまでも予想ですが、打順なども考えると小久保監督は山田を使うのかな、と考えています。菊池はスーパーサブ的な起用になっていくのかなとも。

 ただ、個人的に期待しているのは菊池ですね。山田が悪いとかそういうことではなく、山田も凄いバッティングをしています。ただ、菊池は走攻守のバランスが取れている選手ですが、今後それをかなり高い次元で実現できそうなポテンシャルを感じるんです。菊池は今季、打撃成績を高めてきましたが、この侍ジャパンの活動で、一気に覚醒してほしいなと感じています。

 どちらにしても、セカンドの選手がこれだけ打てるというのはなかなかないことですし、今回はそれが2人もそろっている。小久保監督としては、嬉しい反面、悩みは大きいと思います。小久保監督自身も打てるセカンドとして若いころはプレーしていましたから、セカンドへの思い入れも強いと思いますしね」

 成長著しい、山田哲人と菊池涼介。侍ジャパンで激しい競争が予想されるセカンドのポジション争いから、目が離せない。

【了】

飯田哲也プロフィール

スポーツコメンテーター。1968年東京都出身。1987年に捕手としてヤクルトスワローズに入団、主に外野手としてヤクルトの1番バッターを長く務めた。2005年からは2年間楽天イーグルスに在籍。2006年に現役を引退すると、古巣ヤクルトで2013年まで守備・走塁コーチを務めた。
飯田哲也オフィシャルブログ

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND