21Uワールドカップで若き侍ジャパンが白星発進 オーストラリアに9回逆転勝ち!
先発の中村勝が6失点KOも終盤に逆転
21歳以下(21U、オーバーエージ枠あり)のメンバーで構成される国際野球連盟IBAFのワールドカップが7日、台湾・台中で開幕し、日本代表が1次リーグ・オーストラリア代表と戦い、9回逆転勝ちを収めた。苦しい展開を制し、白星スタートをきった。
侍ジャパンは1回表、1番・牧原大成(ソフトバンク)がうまく流し打ち、レフト線へ二塁打で出塁。2番・武田健吾(オリックス)が投手前に送りバント。それを相手投手がサードへ暴投。牧原が返り、あっさり1点を奪った。
続く、3番・鈴木誠也(広島)もレフトへうまく運ぶヒットで1、3塁。4番の近藤健介(日本ハム)がレフトへタイムリーで2点目。5番・榎本葵(楽天)もライト前へタイムリーを放ち、3-0。6番の三好匠(楽天)が倒れ、ここでようやく1アウト。7番・北條史也(阪神)が左中間へ2点ツーベースを豪快に放ち、1回表から、一挙5点を取った。
日本の先発は中村勝(日本ハム)。オーバーエージ枠で選ばれた右腕が初戦の大役を任された。大きなスローカーブを武器にオーストラリアの打者に立ち向かった。
しかし、2回に1点を失うと4回には3本のヒットで満塁とされ、押し出し死球で1点。なお2アウト満塁から、相手の8番のデールを追い込みながらもライト前へ2点タイムリーを浴びる。さらにはワイルドピッチで同点。9番打者にはセンターオーバーの逆転二塁打を浴び、KOされた。6失点で降板した。
2アウト2塁から2番手に社会人・東京ガスの山岡泰輔がリリーフ。2年後のドラフト上位候補右腕が3球三振斬りでしのぐも、5回に2アウトから2本のヒットなどから1点を加えられ、5-7となった。
侍ジャパンは6回。鈴木が1アウトからセンター右を抜ける三塁打で出塁し、近藤のセカンドゴロの間に1点を返した。6-7で試合は終盤戦へ。6回裏からピッチャーは3番手で阪神にドラフト1位指名された新日鉄鹿島の横山雄哉が登板。6回を三者連続三振にきってとると7回にも2三振。8回も三者連続三振と3イニングで8奪三振の好投を見せた。
打線は9回。相手のリリーフを攻め、北條のヒットと相手の守備のミスで同点に追い付くと、途中出場の若月健矢(オリックス)の右前タイムリーで逆転。続く途中出場の辻東倫(巨人)もレフト前へだめ押しタイムリーを放ち、9-7とした。最後は中日のドラフト1位指名を受けた野村亮介(三菱日立パワーシステムズ)が締めて、辛くも勝利した。
日本の次戦は8日、ベネズエラと日本時間午後7時30分から対戦する。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count