侍ジャパン、打線沈黙でソフトバンク・日本ハム連合チームに敗れる
9回1死3塁の好機を生かせず
「2014 SUZUKI 日米野球」の壮行試合が10日、ヤフオクドームで行われ、侍ジャパンはソフトバンク・日本ハム連合チームに0-1で敗れた。投手陣が好投も打線が最後まで得点を奪えず、12日から行われるMLBオールスターとの5連戦に向けて不安を残す形となった。
マウンドの土はメジャー球場の多くで使われる硬い土に入れ替えられ、WBC使用球が侍ジャパンの守備時のみ用いられるなど、本番に近い環境で行われた。
侍ジャパンの先発は藤浪(阪神)。初回は3番西川(日本ハム)にヒットを許すも、2三振を奪う立ち上がりで無失点に抑える。2回も岡(日本ハム)から空振り三振を奪うと、佐藤賢(日本ハム)をレフトフライ、谷口(日本ハム)を内野ゴロに打ち取り3者凡退に仕留めた。
だが、連合チームの先発・東浜(ソフトバンク)も初回を3者凡退に仕留める上々の立ち上がりを見せる。侍ジャパンは2回2死から6番坂本(巨人)がセンターへチーム初安打を放ち二盗を決めるも、続く松田(ソフトバンク)が空振り三振に倒れた。
3回から侍ジャパンのマウンドへ上がったのは岩田(阪神)。3回を無失点に抑えるも、4回に先頭の2番中島卓(日本ハム)にセンター前ヒットを浴び、1死から二盗を決められる。そして4番江川(ソフトバンク)にフルカウントからタイムリーを浴びて失点。岩田はさらに2死から佐藤賢に四球を与えて1、2塁の場面を迎えるも、谷口を空振り三振に仕留めた。
侍ジャパンは5回から3番手の西(オリックス)がマウンドへ。捕手も伊藤(オリックス)に交代。その後、松葉(オリックス)、武田(ソフトバンク)、高橋(西武)と継投し、無失点に抑えた。
しかし、この日の侍打線は振るわなかった。9回には先頭の1番柳田(ソフトバンク)がライトへ2塁打を放ち、菊池(広島)の送りバントで1死3塁に。しかし3番丸(広島)、4番中田(日本ハム)と凡退。最後まで1点を奪えず、敗れた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count