マエケン、大谷らが圧巻の完封リレー! 侍ジャパンがメジャー強力打線を3安打に封じて先勝
前田は5回2安打無失点、大谷は最速159キロと圧巻の投球を披露
侍ジャパンとMLBオールスターチーム(MLB選抜)による「2014 SUZIKI 日米野球」第1戦が12日、京セラドーム大阪で行われ、侍ジャパンが2-0でMLB選抜を下し、先勝した。メジャーからも注目を浴びる前田(広島)が先発し、5回2安打無失点と圧巻のピッチング。8回には大谷(日本ハム)も登板するなど、豪華リレーでメジャー打線を封じ込めた。
ベンチ入り28選手、球数制限(80球)、ローリングス社製のWBC使用球を採用するなどの大会規定のもとで始まった日米野球。
初回、前田は1死から2番カノ(マリナーズ)にレフトへのヒットを許し、3番ロンゴリア(レイズ)には四球を与えるも、後続をきっちり断つ。2回は6番サンタナ(インディアンス)、7番ペレス(ロイヤルズ)、8番エスコバル(ロイヤルズ)と三者凡退に仕留めた。
上々の立ち上がりを見せる右腕を侍打線も援護。相手先発のシューメーカー(エンゼルス)から2回、先頭の5番内川(ソフトバンク)が右中間へヒットを放つと、続く6番坂本(巨人)が左中間を破るツーベースを放ち、2、3塁に。このチャンスで7番松田(ソフトバンク)がきっちり犠牲フライを放ち、1点を先制した。
侍ジャパンは4回にもシューメーカーに襲い掛かる。2死2塁から8番山田(ヤクルト)がレフト前にタイムリーヒット。今季メジャーで16勝4敗、防御率3・04と活躍したシューメーカーはア・リーグ新人王レースでも2位に入るなど勢いに乗るが、その右腕から序盤戦で2点を奪い、流れを引き寄せた。
打線の後押しを受けた前田は圧巻のピッチングを見せる。3回も三者凡退で仕留めると、4回も5番プイグ(ドジャース)に四球を与えた以外は出塁を許さず。5回に2死から9番ファウラー(アストロズ)にツーベースを許したが、続く1番ゾブリスト(レイズ)をセカンドゴロに打ち取った。この回までで71球を投げた前田はここで降板。2安打2奪三振2四球無失点と素晴らしいピッチングを見せ、チームを盛り立てた。
侍ジャパンはその後、2番手の牧田(西武)が6回、7回と無失点に抑え、8回からは大谷がマウンドへ。先頭のエスコバルをライトフライに打ち取ると、続くファウラーの初球には157キロのストレートを投じ、会場のざわめきを誘った。そして156キロのストレートでレフトフライに。ゾブリストの初球にはこの日最速の159キロを計測。最後はファーストゴロに打ち取った。
最後は西(ロッテ)がきっちりと締めて2点のリードを死守。圧巻の完封リレーを見せた侍ジャパンが日米野球で先勝した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count