2人のドラフト1位、横山雄哉と野村亮介が侍21U代表で見せた可能性

好投が光った横山と野村

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21U野球ワールドカップの侍ジャパン全成績

 台湾・台中で行われていた21U(21歳以下)のワールドカップ。若き侍ジャパンは順位決定戦で台湾に敗れ、2位に終わった。

 プロとアマの混合チームで戦った今大会の中で、アマチュア選手の活躍もあった。阪神にドラフト1位指名された左腕・横山雄哉投手(20=新日鉄住友金属鹿島)と中日に1位指名された野村亮介投手(21=三菱日立パワーシステムズ横浜)。両投手はドラフト1位の評価に相応しいピッチングを見せた。

 横山は初戦のオーストラリア戦で登板。下馬評では日本が優勢と見られていたこの試合。初回に5点を奪いながら、先発の日本ハム・中村勝がリードを守りきれず、逆転された。国際大会はデータもなく、不慣れなグラウンドのため、ちょっとしたことで状況は一変する。日本は初戦の独特の緊張感にのまれ、浮足立っていた。

 横山は1点負けている6回から投入されると、見事なピッチングを披露した。3イニングを投げて、8個の三振を奪った。

 イメージとしてはプロで先輩にもなる阪神・能見篤史投手のように、直球を主体にスライダーなどの変化球でタイミングを外す投球と言えば、想像しやすいだろうか。阪神でヘッドコーチを務める平田勝男日本代表監督は「横山がよく投げて、悪い流れを止めてくれた」と評価。日本は横山の好投から逆転に成功し、勝利をかろうじて手にした。横山は2次ラウンドまで2試合をなげ、8回1失点、16奪三振と好投した。

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