田中将大の7年契約にはMLB史上10番目の価値がある? “価値ある契約”の十指に
米スポーツサイトがWARを物差しに分析
ヤンキースが田中将大投手と結んだ7年総額1億5500万ドル(約182億円)という契約条件が、MLB史上10番目に価値があると評価されている。米大手スポーツサイト「スポーツ・オン・アース」が「MLBで最も価値のあるメガディール」という特集を掲載。セイバーメトリクスの指標の1つでもある「WAR」を物差しに、選手の契約を分析している。
WARとは打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標で、そのポジションの代替可能選手と比較し、どれだけ勝利数を上積みしたかを分析したもの。現在のメジャーで最も重視されている評価指数の1つだ。
トップ10の最初に登場した田中の契約は、現在メジャー史上20番目に高額な年俸総額となっているが、その“お買い得度”は高いと評されている。7年間の契約期間での「WAR」は、23・3まで積み上げられると算出。100万ドル(約1億1800万円)あたりのWARは0・15という数字になっている。
特集では今季、田中が期待通りの活躍を見せたと評価しており、右肘負傷による2か月の離脱がなければ、今季のWAR(3・3)が変動していた可能性があることを指摘。「11月1日に26歳になったばかりの田中が30歳になるまでの4年間で、年平均WAR3・5という成績を挙げると考えることはおかしなことではない。もしも、彼が30歳を過ぎた後、契約残り2シーズンでパフォーマンスが10%低下したとしても、彼のWARは合計20・5に達することになる。それでも、MLB史上で十指の価値がある契約には十分食い込むことができる」と分析し、ヤンキースにとって十分に巨額資金を投入する価値のある補強だとしている。
では、田中を上回る価値があるとされる契約を結んだのは誰なのか。
特集では以下のような順位となっている。