上原、田澤に追い風? 昨季世界一から一転、最下位のレッドソックスが377億円規模の大補強か
FA野手NO.1のラミレスとの交渉も本格化?
レスターとサンドバルという今オフの移籍市場屈指の大物についてはレッドソックスが獲得レースをリードしているとされているが、さらに第三のスター獲得の動きも出ている。ドジャースと今季限りで契約満了となったハンリー・ラミレス遊撃手だ。
「CBSスポーツ」電子版は「レッドソックスがすでにスター三塁手、サンドバル獲得の交渉中であることは周知の事実だが、(11月上旬の)GM会議にさかのぼり、ラミレスとコンタクトは続けている。スター遊撃手と移籍合意に近づいている可能性は高いとみられている」と交渉が本格化しつつある状況を伝えている。
またFOXスポーツの敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏もラミレスが24日(日本時間25日)にレッドソックスと5年9000万ドル(約106億円)規模の条件でサインする見通しを自身のツイッターで速報。
ラミレスはCBSスポーツの今オフのFA野手部門のランキング特集でも1位に選出されるなど、今オフ注目の遊撃手。レッドソックスでプロ生活をスタートさせると、2009年にはマーリンズで首位打者の輝き、2012年途中にドジャースにトレードで移籍。今季は打率2割8分4厘、13本塁打、71打点の成績を残している。レッドソックスがラミレスに提示した条件は明らかになっていないが、今年はFAとなっている有力な遊撃手が少ないためにラミレスの評価は高まっている。
ライバルのヤンキースは2年連続のプレーオフ進出失敗にもかかわらず、例年のような大補強の動きを見せていない。上原に加え、レスター、サンドバル、ラミレスという目玉の3選手獲得に成功すれば、レッドソックスは年俸総額3億ドル超の出費となる見込みだが、それと引き換えに2年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて大きな勢いを手にすることができそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count